道の野の花 * Diary earth39.exblog.jp

カメラを向けて世界を見つめると、大自然の輝きや生命の神秘、美しい光景が見えてくる☆彡


by 道の野の花
プロフィールを見る

映画『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』

b0327742_20003030.jpg


今月10日から渋谷のイメージフォーラムで上映されている『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』(ジョン・マルーフ/監督)を観てきました。

2007年とあるオークションで膨大な量のネガやフィルムが発見され、その作品と存在が死後世にでたという、無名の女性写真家ヴィヴィアン・マイヤーさん。

大柄で、中判の二眼レフカメラ「ローライフレックス」をいつも首に提げてストリートスナップやセルフポートレートを撮影していた彼女は、周囲から風変わりな人物と見られていました。

乳母の仕事をして生計を立てながら撮り続けた写真は、約15万枚(!)に及びます。
この映画は、彼女が住み込みをした家の人々へのインタビューを中心に足跡を辿るドキュメンタリー作品です。

映画から見えてくる彼女の人物像は、乳母として子ども達に愛情を注ぐ一面を持ちながら、心に大きな傷を抱え、近しい人との距離感を掴めないために誤解を受けてしまう、そんな不器用に生きる姿でした。
またお金も家族もなく孤独で社会的な弱者である一方、どんな時でも臆さずに写真を撮り続けることのできる強い女性でもありました。

他の職業と比べて乳母の仕事は自由な時間が多く、子ども達を連れて街中へ出掛けては写真を撮っていました。
時にはジャーナリストのように社会問題について街頭インタビューをして録音してみたり、動画も好んで撮っていたようです。

彼女は自分の写真の良さを理解していたし自信を持っていたのではないか、と言われています。
それなのに生前一枚も公に作品を発表しなかったのは、なぜでしょうか?

帰りは、代官山蔦屋書店に寄ってヴィヴィアン・マイヤーさんの写真集をみました。
近しい人物とは距離感が掴めない彼女も、被写体となる人々との距離感覚はともかく絶妙で、シャッターを切るタイミングや構図の美しさにもハッとさせられます!
セルフポートレート集も、独特の感性や面白みのある楽しい作品ばかりでした♡

イメージフォーラムでは、11月下旬から『写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと』の上映が始まります。
こちらを観にいくのも、今からとても楽しみです!o(^▽^)o

[PR]
by earth39 | 2015-10-11 23:00 | 自由帳